深い霧、古い祠、そして帰れなくなる山道。 人が踏み入れてはならない“境界”がそこにある。 自然の奥で静かに息づく異界の恐怖。 怪談クラブがお届けする「山」の怪談。
怪談クラブがお届けする、山に棲む顔を持つものの話。じいちゃんがその話をしたのは、俺がまだ小学生の夏休みの夜だった。地図にも載らないような奥深い山の中で、懐かしい声が呼ぶとき、それはあなたを想ってなどいない。 山は、帰れなかった者の顔をまとい、今も歩いている。