近所の、昼でも暗く窓が少し開いた不気味な空き家。ある日、かくれんぼをしていた小学生の姪が、その空き家の中へ消えた。そこで私が見たのは、天井に逆さまに張り付き、不気味に笑う子供の姿。怪談クラブがお届けする、無邪気な遊びに潜む、日常を侵食する恐怖。
一人暮らしを始めたばかりのアパートで、夜遅く帰宅した私を待ち受けていたのは、部屋の中から聞こえるはずのない“母の声”だった。隣人からの不気味な警告親しい人の声に化けて私を誘い込む「何か」あなたは、ドアを開けてしまうのか。怪談クラブがお届けする一編。
大学の友人たちと肝試しで訪れた、地元では有名な心霊スポットの古いトンネル。トンネルの真ん中、壁の不自然な「部屋」から現れたのは、眼球のない顔で不気味に笑う男。怪談クラブがお届けするトンネルの異変。
小学生の時、引っ越し先で見つけた奇妙な路地。初めて歩くはずなのに、胸がざわつくほど懐かしいその道の先にあったのは、人影のない昭和の横丁だった。異界への招き、怪談クラブがお届けする終わらない恐怖。
友人が盲腸で入院した大部屋での出来事。消灯後、廊下から聞こえる「ギギギ」という重い引きずり音。病室に入り込み、ベッドの横に立つ「影」。囁かれる「かわって」の声が、今も彼を追い詰める。怪談クラブがお届けする病院の怪談。
図にも載らない山奥の集落で語り継がれる禁忌。「夜半に裏の山道を通れば、首なし様に連れて行かれる」。毎晩、村全体が息を潜める奇妙な「お流し」の風習。お祓いの後に残された、新たな藁人形と、消えない遠い鈴の音。怪談クラブがお届けする一編。
ナビがフリーズする異様な山道。同乗した後輩の言葉「そのT字路、絶対に左に曲がらないでください」。車は終わらないループに囚われ、後ろの席には“別の何か”が座っていた……。怪談クラブがお届けする、深夜の山道にまつわる恐怖。
私たちの学校には奇妙な七不思議があった。文化祭の準備で遅くまで残ったある日、校内放送からの不気味な警告と、奇妙なタイミングで現れる「逆さまの女」の噂。底知れない闇、怪談クラブがお届けする一編。
SNSで知った山奥、地元の人も知らない「流れ滝」を訪れた四人の友人。そこは「人を流す滝」と呼ばれ、穢れを洗い流す“水神”の祠があった。滝の底に潜む本当の恐怖とは……。怪談クラブがお届けする一編。
SNSを介して広がる奇妙な恐怖。同僚のTさんが「お迎えした」という、彼女に似た日本人形。数日後、Tさんは突然姿を消し、そして届く、謎のホームパーティ招待状消えた同僚の家が、今、招かれざる客を待ちわびる。怪談クラブがお届けする一編。
深夜、紙とペンで12人の名前を書き出し、最後に自分の名前を13人目として加える「命の円」。その日から一年後、円に残る者たちの運命は?怪談クラブがお届けする、絶対にやってはいけない禁断の占い。
夜道に現れる、頭部がすり鉢状に歪む異形「すり鉢さま」。その名を知る者が口にした時、その“名”の主に何かが起こるという。ネットには記録のない、しかし確実に存在する奇妙な存在が、今夜もあなたの背後から迫る…。怪談クラブがお届けする、知られざる怪異。