乗り換えに失敗し、辿り着いた無人駅の近くにあった、格安の古びたホテル。案内された五号室の押し入れは、空っぽなのに“何かがいる”気配に満ちていた。怪談クラブがお届けする、旅先で遭遇した悪夢。
動画サイトで流行した呪いのおまじない「#ワタシノバン」。真夜中の鏡に向かって唱え、三つ以上の反射を見ると願いが叶うという。だが、その代償は、想像を超えるものだった。 怪談クラブがお届けする、SNSから広がる恐怖。
彼氏と別れた夜、一人で車を走らせた私を待っていたのは、闇夜に繰り返し現れる「赤いワンピースの女」だった。バックミラー、そして窓――視界の隅に映り込むその顔が、じわりと迫り、私を恐怖の淵へ突き落とす。夜のドライブが、二度とできない悪夢へと変わる…。怪談クラブがお届けする、夜道に潜む恐怖。
中学1年生の夏、田舎の隣の集落で目にしたのは、無音で踊り続ける「顔のない人々」の盆踊りだった。それは、過去の悲劇から生まれた“終わらない踊り”。怪談クラブがお届けする、夏の終わりに語られる郷土の恐怖。
大学時代の男四人旅で訪れた、人知れぬ入り江。満ち潮の夜、波の向こうから聞こえる「助けて」の声は、知る者の姿と声で誘い込む“潮声”だった。友人が海の底に消えた夜から、今も続く招きの声が、あなたの耳にも響く……。怪談クラブがお届けする、海辺にまつわる恐怖。
南棟の階段裏に語り継がれる“行ってはいけない時間”――午後4時44分。そこに現れる「顔のないクラスメイト」に話しかけると、あなたも“裏クラス”へ誘われる。日常に潜む異質の存在が、静かに教室を侵食していく…。怪談クラブがお届けする、学校にまつわる都市伝説。
幼い頃、祖父から聞かされた山の禁忌。「知る者の顔を纏い、声を真似る“向こうのケモノ”に、決して振り向くな」。時を経て、疲労困憊の主人公が足を踏み入れたその山で、ついに耳にする懐かしい声。怪談クラブがお届けする、山にまつわる恐怖。
潮が最も引く日だけ現れる「狭間道」――その先に立つ、顔のない子供たちに誘われ、失われた海の神社へと足を踏み入れた少年。果たして、彼は現世に戻れるのか。引き戻す祖父の声と、招き続ける子供たちの声が織りなす、哀しくも恐ろしい夏の記憶。怪談クラブがお届けする、海辺の禁忌。
廃墟となった山奥のホテルで、主人公を襲う奇妙な既視感。同行した友人が消え、館内は迷宮のように変貌していく。そして、剥がれ落ちた友人の“皮”が示す、この場所の真の姿とは?怪談クラブがお届けする、廃墟にまつわる恐怖。
大学の食堂で耳にした古いアイドルソング。その夜から、主人公は奇妙なステージで踊る夢を見始める。行方不明の同級生も現れるその悪夢は、やがて現実を侵食し、新たな“メンバー”を求め始める。怪談クラブがお届けする、夢にまつわる恐怖。
山奥の温泉旅館で住み込みバイトを始めた大学生。渡り廊下の先に佇む、朽ちかけた謎の建物と、そこで聞いた中居の不気味な忠告。「思い出さないこと」。怪談クラブがお届けする、旅館にまつわる恐怖。
引っ越したばかりの隣室から聞こえるはずのない物音と、夜に灯る不気味な明かり。空室のはずのその部屋から、壁越しに囁かれる「見てたよね」という声。そこに残された、前の住人の"視線"の正体とは?怪談クラブがお届けする、マンションにまつわる恐怖。