夏休み、友人たちと訪れた湖で、水面から聞こえる不気味な拍手。その拍手に誘われるように現れたのは、腐った顔で笑う花嫁衣装の女だった。怪談クラブが紐解く、湖に沈んだ花嫁の怨念と、引きずり込まれる恐怖。
怪談クラブがお届けする、夜勤のスーパーで体験した恐怖。エコバッグの奥に見えた助けを求める顔。彼女は一体誰に捕まったのか?
林間学校の夜、友人の声に呼ばれて森に入った私。しかし、そこにいたのは友人の姿を借りた、口が裂けた木の顔だった。
水泳部のプール清掃中、耳の奥から聞こえる「水音」。夜、布団に入ると再び聞こえ始めたその音は、やがて冷たい水と共に「細い、濡れた人の指」となって、私の頬を撫でる。怪談クラブが紐解く、耳の奥に潜む、水にまつわる怪異。
部活に向かうため階段を上るたび、3階と4階の間に座る、古びた学ランの生徒。声をかけても返事はなく、彼の顔は白く濁った目で笑っている。
怪談クラブがお届けする、放課後の校舎で迷い込んだ異世界の話。そこは、血のような夕焼けに染まった奇妙な場所で、自分と瓜二つの存在が、家族とともに恐ろしい行為をしていた…。
一人暮らしをするマンションの隣室の住人は、無言で睨みつけ、私を恐怖に陥れる。しかしある日、その隣人は憔悴しきった顔で、「あんたの部屋の女を何とかしてくれ」と懇願してきた。
出張で泊まったビジネスホテル。隣室から聞こえるはずのない女性の声。その声は、すすり泣きから笑い声に変わり、やがて私の部屋のドアを叩く。
1997年、女子高生が立て続けに7人命を落とした。彼女たちは、妊娠の末に中絶した怨念から「七人ミサキ」となり、一人成仏するごとに新しい一人を引き込んで、その連鎖は終わらない。
一人旅で訪れた海沿いの町の展望台。美しい夕日を眺めていると、水平線の向こうから巨大な顔がゆっくりと近づいてくる。目を離すことができないその顔は、やがて道路脇の崖下にまで迫っていた。
入院した祖母の病院で、間違えて降りた一つ上の階。そこは全ての電気が消え、湿った空気と重なる囁き声が響く、使われていない病棟だった。怪談クラブが紐解く、病棟に潜む、姿なき存在の恐怖。
大学に通うため、いつも寂れたバス停を利用していた私。ある夜、誰もいないはずのバス停で私を呼ぶ声がした。その声の正体とは?階段クラブがお届けするさびれたバス停の恐怖。