古びた病院のリハビリ室にある鏡。そこに映るのは、自分の姿と、背後に立つもう一人の人影だった。そして、鏡の向こうに映し出された、不気味に笑うもう一人の自分…。
深夜のタクシー、後部座席に乗り込んできた女。深夜に何故か滝に向かうと言う。滝の裏で彼女を降ろした直後から、Tさんは異形の女に何度も襲われる。恐怖の出来事は一体何のために…?
寂れたパチンコ屋の換金所で、Sさんは奇妙な「人間」と出会う。金魚のような目、作り物のような歯で不気味に笑うその正体とは?そして、その店には15年前から誰もいなかったというが…。
元山岳救助隊員だった男性が、酒の席でぽつりと語った話。樹海で行方不明者の捜索にあたる彼が森の中で見たものとは...。怪談クラブがお届けする、樹海に潜む罠。
大学時代の友人・Nさんが、見知らぬ場所で「人魚」を釣ったと興奮気味に電話をかけてくる。魚のような体に人間の足、そして丸くて離れた目を持つ異形。怪談クラブが紐解く、漁の欲が招いた、海の底からの誘い。
深夜の帰り道、取り壊し予定の工事現場にある真っ暗なプレハブ小屋に灯りが。覗き込むと、中で4人ほどの影が異様に激しく踊っていた。やがて灯りがつき、窓に浮かび上がったのは逆さまの顔だった。
深夜のファミレスに現れた、黒い帽子とコートの不気味な女性客。ぎこちない動きで注文したパフェは、手をつけないまま消え、彼女は自動ドアをすり抜けて姿を消す。怪談クラブが紐解く、深夜のファミレスに現れた、異形の客の謎。
深夜、男女4人で立ち寄った公衆トイレ。使用中の個室から覗く不気味な女の顔を、鏡越しに見てしまった。やがて、個室にチェックしようとする友人のC。怪談クラブが紐解く、鏡の中にだけ真実を映し出す、トイレに潜む怪異の恐怖。
心霊写真を撮るため、廃墟を訪れた写真部の大学生。現像した写真に映っていたのは、カメラを構えているはずの自分自身の顔だった。しかし、その顔は不気味に歪み、
都内での生活に疲れ、郊外の古民家へ引っ越した私。静かな生活のはずが、毎晩聞こえる足音と、畳に残された白い足跡に悩まされる。怪談クラブがお届けする、時を超えて住人に語りかける、古民家に潜む恐怖。
深夜、肝試しで訪れた廃校の放送室。マイクのスイッチを入れると、無人のスピーカーから「今うしろ」という返事が。笑い声が繰り返される中、出口の扉に映る誰かの顔。怪談クラブが暴く、廃校に潜む、遊び半分で挑んだ者に降りかかる恐怖。
夜道を歩くK。街灯の下、自分の影が数歩先を歩いていることに気づく。立ち止まっても、影は遅れて真似るように動く。そして、玄関で耳元に囁かれた「踏まれたら、交代ね」。日常に潜む、遊びに化けた異形の追跡が始まる。